Gungrave

 初めは何の期待もしていませんでした。一話を見てヘルシングの再来かとガクブルしました。二話も見て突然のマフィア物への転換に唖然としました。正直面白くなかったですがだらだらと惰性で見続けました。ですが、初めの頃から感じていたハリーとブランドンのズレが徐々に大きくなり、ついに二人が銃を向け合って……。あのシーンは思い出すだけでも震えがきます。そしてブランドンを失った後のハリーの狂気と暴走。ブランドンの復活。
 化物vs化物になる現代編では今まで積み上げてきたものが崩れてしまわないかと心配したんですが、なんとか踏みとどまっていました(流石にヘリはどうかと) まあ、幹部連中が化物化するのは原作通りらしいので仕方ないとはいえ、特殊弾であっさり倒せてしまうのはだけはいただけません。せめて、量産ができなくて、棺桶バルカン&ミサイルでガリガリ体力削って動きを止め、とどめに一発必中ぐらいの扱いにして欲しかったです。この作品じゃ必殺武器は最後までとっておくというお約束は合いませんから。
 で、ラストのハリーとブランドンの再会。まさかこういう決着のつけ方をするとは思いませんでした。過去の幸せだった頃をこれでもかと重ね合わせて……。勘弁してください。
 導入部の弱さとか中だるみとか突っ込みたい点とかいろいろありますが、総合的には傑作と言っていい作品でした。ただ、よく言われてる通りゲームの売り上げに繋がるかというと……。まあ、別物だと考えればいいか。